桁外れの苦しみ

19世紀後半、ダブリンで軍人の子として生まれたロジャー・ケイスメント。
彼のスケールの大きな人生を描いた500頁を超える大作です。

植民地化が現地の人の生活向上のため、ということを信じてアフリカに渡ったものの、
外交官として、コンゴの苛酷な現実、虐待と収奪、植民地化の現実に向き合った主人公。
コンゴの現状を告発し、英国で外交官として評価され、今後は南米、ペルーへ。
ここでも同じような植民地の現状に出会います。
ペルーでも人々を救うべく、事実の調査を行っていくときに、祖国のアイルランド
も植民地化されていることに気づき、アイルランドの独立を目指します。
ドン・キホーテのように空回りしながら。

物語は、主人公が英国の監獄に入れられたシーンと、過去のシーンが交互に
進められていきます。

植民地の驚くべき、狂気の世界。それに抗い続ける主人公の姿は
魅力的な文章とともに、胸を打ちます。

アフリカ、あの残虐だがあまりに美しく、桁外れの苦しみに満ちた大陸はまた自由の地でもあった。
人間が不正な扱いを受け虐待をされていたかもしれないが、他方自分たちの情熱、空想、欲望、本能、夢を、大英帝国では快楽を圧殺してしまう自制心も先入観もなしに、表に出すことができた。


贅沢ベンチ

先週はみぞれが舞いましたが、週末にかけて暖かくなり、
井の頭公園の桜も見頃になりました。

池の南側の桜エリアはは今年も立ち入り禁止。

このエリアは3年連続でこの時期はオレンジ色のネットが張られ
入れません。

桜の真下の贅沢ベンチ。

一番咲くのが早い池尻はほぼ満開です。

七井橋の桜の下に営巣するカイツブリ。
この時期はカイツブリよりも桜に目が行くので、
あまり目立ちません。

弁財天の桜も見頃。

あちこちで花見が楽しめます。

寒いお彼岸

開花宣言は出たものの、朝晩は寒い3連休。
日曜日は卒業式。

今年の卒業生は4年間のうち、半分はコロナ期間。
学園祭も中止、旅行も自粛。

せめて卒業式が出来てよかった。

世代により、幸不幸があるのは仕方ないものの、
割り切れなさを感じてしまいます。

満開

暖かい日が続いたと思ったら急に寒くなったり。
先週末の小金井公園。
梅がまだ満開。

いい香りが漂います。

最近の週末はラグビーばかり見ているので、
あまり実感がないのですが、
プロ野球の開幕も近くなってきました。

ヤクルトファンクラブのグッズ。

ユニとカトラリーセット。
あとは、優勝メダルに、つば九郎とYSのクリップと盛り沢山。

ただ、今年の神宮でのカープの試合は6月までありません。

ソメイヨシノに先駆け、濃いピンク色の河津桜。

意外とあちこちで見かけます。

ソメイヨシノも咲き始め。
花見シーズンも間近です。

のどごしナマ

日曜日の鳥調査。
何故か少なくなったカワウ。

七井橋のたもとに、カワウのフン除けビニールシートが
張ってありますが、このまま増えなければ必要なさそうです。

ボート池の中央で見かけた一匹。
大き目の獲物を加えて運搬中。

ぐいっと、持ち上げ。
大き目のナマズです。

頭は口の中ですが、おなかが入りません。

ちょっと休憩。

再びトライ。

この角度では無理そう。

何度かトライしたものの、呑み込めません。

やはり真正面から。

上手く持ち上がりません。
持ち上げるのにも体力を使います。

あと1歩というところまでいきましたが、
ここで諦めたようです。

2年前に見た時は最後にするりと呑み込みました。

つるりと喉から入るナマズ。
のどごしがよさそうです。

営巣はじめ

週末は暖かくなりました。
井の頭池のウォッチングツアー。

テーマはカイツブリ。
井の頭池で絶賛営巣中。

これは狛江橋近くのボート池。

こっちは、お茶の水池の浅場。

あとボート池、

気温が20度近くあり、今年初イシガメ。
日向ぼっこ中。

春の一日です。

1点差

その前の週も赤黒対決でしたが、この日も赤と黒の対決。
リーグワンのDivision 2は6チーム。
上位3チームは Division 1との入れ替え戦、
下位3チームはDivision 3との入れ替え戦という激しいDivision です。

黒の三重ホンダヒートが現在3位、赤の日野レッドドルフィンズが4位。
天と地ほど違う順位の境目の2チーム。

前半はホンダが先制。
日野はペナルティが多くて、なかなか点が入らず。
風もあってキックも流されます。

前半はホンダが10-5でリードして折り返し。

後半日野がトライで同点、キックで逆転し盛り返し。

リードされた本田は、PGで逆転、さらに、トライ+キックで、20-12とリード。
まだ20分時間があったので、そこから日野が反撃。
時間がかかったものの、トライ+キックで1点差まで迫り、
さらに1人イエローで少なくなった本田を攻めて、あと少しというとこまで
迫ったのですが、時間切れ。

1点差で本田の勝利。
貴重な3位確保対決を制しました。

どちらかというと日野を応援していたので、ちょと残念。
最後まで勝敗が分からない面白いゲームでした。

赤イルカと熱

日曜日は武蔵野陸上競技場。

市役所の対面にある競技場のコンクリの
味気ない階段に赤い幟がはためきます。

選手の写真の幟が並ぶ中、中心にいたのはこいつ。

目が燃えている赤いイルカ。

リーグワンのDivision 2、日野レッドドルフィンズの主催試合です。

対するは、三重のホンダヒート。

12時キックオフ。
風はちょっとありますが、きれいな青空です。

バーブル

アジアを徒歩で横断しようと決意した著者が、タリバン崩壊直後の
アフガニスタンのヘラートからカブールを横断する旅行記。

英国陸軍から外交官になった著者。タフな肉体と精神力に加え、
現地の文化にも詳しく、語学も堪能。
旅の途中で犬連れになって、後半はバーブルと名付けた犬とともに
雪の中を、川に落ちたり、石を投げられりしながら歩いていきます。

一緒に歩く、歯がなく、耳も切り落とされたマスチフ犬のバーブル。
バーミヤンまで辿り着き、弱ってきたバーブルを先に車でカブールまで
送り、英国に一緒に戻ろうとする著者。
著者のバーブルに対する愛情が感じられます。

荒涼とした、地の果て。
厳しい自然と、戦争により貧困に苦しむ人々。
その中でひたすら歩いていきます。

戦争がなくなれば、一度歩いてみたい光景。

本にはなっていない、イラン、パキスタン、インド、ネパールの
16か月踏破の旅行記も読みたくなります。

きんくろ

3月最初の鳥調査。
冬鳥は減ってきました。

今年は多かったヒドリガモは少なくなり、
冬の始めには少なかったキンクロが目立ってきました。

弁天池のキンクロ。
お堂の色が映えます。

あっちに行ったり、こっちに来たり。
カウントするのに困ります。

じっとしていて下さい。

雄は白黒がはっきりしています。

羽ばたくと柄がよく分かります。

あーあ、また移動してしまいました。

羊たち

ホームチームはラムズ。
駒沢でのホスト試合は初。
ラムまるがゲートでお迎えです。

スタジアムの外ではウェルカムのイベント。

リアルの羊。

選手のパネルもあちこちでお出迎え。
こちらはキャプテンの武井日向。

この試合では、残念ながら途中で退場。

リアル(?)ラムまるは、パネルよりはちょっとスリムです。

青空スタジアム

日曜日も暖かく、いい天気になりました。
空は快晴で青く広がります。

初のリーグワン観戦は、駒沢陸上競技場。
64年の東京オリンピックの時に建てられたので、ちょっと年代を感じますが、
気持ちのいいスタジアムです。

試合は、ブラックラムズ vs イーグルス。
リコー vs キャノン、黒赤対決です。

1時キックオフ。
風がちょっとあり、風下からキャノンの攻撃。
序盤から、キャノンが攻めます。

田村のキックが冴えました。

前半15-0 でキャノンがリード。
後半2トライでリコーが踏ん張るものの、30-12でキャノンの勝利。

終了直前にはアイザック・ルーカスのいいゲインもあったのですが、
トライに至らずノーサイド。

ラムズは前半にトライを取り切れなかったのが悔やまれます。