横取り得意

久しぶりの青空週末。
朝から暖かい日差しが降り注ぎます。

井の頭池の緑色のコカナダモがよく見えます。
池中をびっしりと覆っています。

お茶の水池も、弁天池も。

ヒドリガモが、潜ってオオカナダモを採ってきたオオバンに、ヒドリガモがすり寄ってきます。

油断すると、

横取り。

潜水しないヒドリガモ。
横取りは得意です。

作りはじめた巣の上で交尾していたカイツブリ。

春間近です。

ヘイル・メアリー

フットボールファンにはお馴染みのヘイル・メアリー。
一か八かの、エンドゾーンへ向けたTDを狙った超ロングパス。
アヴェマリア、という意味のヘイル・メアリーの名を冠した
プロジェクトが題名のSF小説。


内容は一切知らずに読むのが正解。

客観的でユーモアのある主人公の独白で語られる、
驚く胸が熱くなる物語。

幸せな読書の時間です。


分業

先週の日曜日は、月に1度の土木作業の日。
井の頭池の水辺保存作業で、今月は土運び。

ハンノキ林再生のための掘った土を、浅場つくりのために
池に運びます。

曇天の冬空で、雨がちらつく寒い日ですが、
スコップを振るうとすぐに体が温まります。

でもだんだん本降りになってきて、結構冷えました。

今週の土曜日は、「ちょこっとかいぼり隊」。

一般参加の土木作業です。
土を掘って、

土砂が崩れた斜面に持っていきます。

杭を打って、しがら柵を作り、
そこに土砂を投入。

ソリに盛った土を斜面を登って運びます。

最初は一人ひとり、上まで登って運んでいたのですが、
結構体力を消耗します。
後半は持ち場を決めて、分業体制。
動く距離は短く、体力もそれほど消耗しません。
流石、アダム・スミス。

大量の土で、斜面が棚田のようになりました。

下から見上げるとこんな感じ。

今度やるときは、最初から分業ですね。

専制

原題は、The Tyranny of Merit、能力の専制。
邦題は、ちょっと柔らか。


現在、右も左も当然の前提としている機会の平等、能力主義。
その能力主義がもつ弊害を、そもそもの能力主義が唱えられた
経緯、歴史から解き明かした本です。

能力主義が生む、成功は自らの努力によるとものという傲慢。
敗者は自らの努力・能力が足りなかったとして無慈悲な扱いを受け、
その怒りがポピュリズムに結びついていき、社会の断絶を生んでいきます。

成功は、そもそも運であり、生まれついてもっていた能力が
現代社会でたまたま求められているだけだということを謙虚に
受け入れることが必要であり、
労働の尊厳と社会の絆をいかに取り戻していくのか、
という著者の指摘は日本にもよく当てはまります。

どのような社会を目指すべきなのか、を考えさせてくれる
本です。

黒服隊

2月の最初の朝の鳥調査。
暗くて、寒くても元気な冬鳥たち。

存在感のある、ずんぐりむっくり黒服隊。

いつもむしゃむしゃしていますが、
たまには羽ばたき。

ぷくぷくキセキレイ。

こちらもぷくぷくカイツブリ。
早くも営巣しかけ。

不自然

ぴかぴか輝く井の頭弁財天の屋根。

前から見ても

横から見ても

ぴかぴか。

全体でみると、ちょっと不自然。

ちょっと鬘かぶっているみたいです。

これはちょっと前の写真。
1枚1枚、銅板を貼っています。

今年は雨が少なかったので、順調だったのではないでしょうか。

アメリカ

今日から公開。
スピルバーグの West Side Story。
当初は12月公開でしたが、延期になって、
ようやく本日。

61年度版と同じく、
最初のカメラワークから魅了されます。

歌とダンスの圧倒的な迫力。
前作では、垢ぬけなかったトニーは、
福山雅治と大谷翔平似で、カッコよくなりました。

ベルナルドはマッチョになりました。
前作はジョージ・チャキリスなので、比べるとかわいそうですが。

アニータがパワフルで、魅力的。
街中を舞台に踊りまくる「アメリカ」はこの映画の白眉。

あっという間の2時間半でした。

不満はパンフレットがないこと。
パンフレットの代わりのメイキングブックは立派なのですが、
2,970円とちょっと高額。

内容が充実しているので、これはこれで
満足なのですが。

前作も映画館でやるようなので、次回はこちら。

ヘッスラ

あっという間に2月になりました。

フットボールもチャンピオンシップは終わり、来週末がスーパーボウル。
チャンピオンシップではKCは残念ながらOTで負け。
OTに入る前の最後の攻撃が残念でした。

プロ野球もキャンプイン。
ビッグボスの動向をニュースは追っていますが、
その対極にあるのが、中日監督時代の落合。
その落合監督時代を選手、記者の立場から語ったノンフィクション。

情を排し、勝利にのためにプロフェッショナルに徹し、
日本の組織、社会からは異質の存在だった落合。

常識を疑い、考えさせる監督落合。
戸惑いながら成長していく選手たち。
その時々の描写がとても魅力的です。

熱血集団の対極のプロの集団を作り上げ、
最後には熱いものがこみ上げてくるその不思議さ。

480ページある分厚い本ですが、
読み始めるとあっという間です。