いつもの耳ぎざ。
野良猫だけあって、迫力があります。
妖しく光る緑の眼。
一方、こちらは、気が緩むような眼です。
地球でこれまで起きた5回の大絶滅。
実は現在もこれまでにないペースで種の大量絶滅が起っていることを
パナマのカエルを皮切りに、世界のあちこちに足を運びレポートしている
本です。現在の起こりつつある絶滅に瀕した種だけではなく、過去の大量
絶滅の痕跡、絶滅を「発見」したキュビエの足跡、と言った絶滅に関する
エピソードが繋がれていきます。
6度目の大絶滅を引き起こしている人間を責めるのではなく、現状の冷静
な分析と指摘が説得力があります。
インセンティブによる人の行動を実験により
説き明かしていく本です。
女性が男性ほど稼げないのは何故か?
子供の成績を上げるにはどうしたらいいのか?
人に寄付をさせるのは本当はなんなのか?
等の疑問に対して、実験により解決策を探っていきます。
意外な結果だったり、そうでなかったりと様々ですが、
刺激的な本です。ただまだ実験が途中だったりするのも
あって、ちょっと物足りない部分はあります。