昨日の野川。
昼食を挟んで5時間近く歩いていました。爬虫類の他にも、鳥や虫、いろいろと見ました。
こいつは全然逃げなかったカワウ。随分近くに寄ったのですが、全く逃げず。
先日蝶の本を読んだので、つい目が蝶を追ってしまいます。モンシロ、モンキ、キアゲハと
じっとしてくれないので、なかなか写真は撮れません。
蝶の商業利用と保護について取材したジャーナリストの本。
イラク戦争の任務拒否兵士の本を上梓した際の朗読会で
聴衆から次に書く本について聞かれ、冗談で言った
「蝶と花」という言葉。
それを見ていた視聴者から届いたニカラグアのバタフライ
ファームへの招待状。
偶然が導いて著者は、蝶の世界に足を踏み込んでいきます。
最初に出てくるのはバタフライファームと米国で行われてい
る放蝶、バタフライ・リリース。日本ではまだない、結婚式に
生きた蝶を放す、というイベントです。
グラシン紙で1匹1匹包まれ、冷温で送られてくる蝶たち。
リリース前に常温に戻し、一斉に動き出す様は不気味です。
そのバタフライリリースに反対する環境主義者、ニュートラルな学者の立場、と
バランスよく取材しています。
蝶の密輸業者、それを取り締まる役人、蝶を使った芸術家、絶滅寸前の蝶を
保護する昆虫学者、と蝶の取材をしながら、著者自身も蝶に魅かれていきます。
必ずしもコレクターだけのことがかかれている訳ではなく、原題の
The Dangerous World of Butterflies の方が内容もよく表していていい題名
だと思うのですが。
蝶にはまると大変なことになりそうだ、というのがよく分かります。(^^ ;
バタフライウォッチング(=見て写真を撮るだけ)、だったらよさそうですが。